フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

鳥と踊る〜カールハインツ・ロッシュさんのワークショップ

昨日は、カールハインツ・ロッシュさんの1日ワークショップに参加してきました。

サイコ・エナジェティック・ダンスワークショップ
  【講師】カールハインツ・ロッシュ氏
  【日時】10月24日(土)10:00〜16:30
  【場所】京都文教大学 洗心亭
  【主催】京都文教大学心理臨床センター
   (ワークショップのチラシ→こちら

参加者は、約20名。
ダンスやセラピー、心理学に携わる人が主だったようです。東京や名古屋から参加の方もいらっしゃいました。また、コース(FPTP京都)で一緒にフェルデンクライスを学ぶ仲間にも会えました(そして二人で「おでこをくっつけたまま」の不思議なダンスもしました♪♪)。
日本庭園の中に建つ「洗心亭」で、池の水面に反響する校内を行く学生さん達や鳥の鳴き声を耳にしながら、講義を聞くより体を動かす、そんなワークショップです。
そして、私の頭はフル回転していたのか、ワークショップ前半(10:00〜13:00)で既に飽和状態(@_@)

鳥を作る

飽和状態の頭を抱えて始まった後半。カールハインツさんから参加者に一枚ずつA4の紙が配られ「これで、“鳥”を作ってください」。(???)
「紙を使って鳥」なら『鶴』しか思いつかない私の頭をのぞいたように、カールハインツさんが「紙で作る鳥には『鶴』もありますね」と一言。
いろいろな鳥ができあがりました。折り紙の鶴を作った人はいません。みんな上手だな〜、と感心した私の“作品”は『ペンギン』(←飛べません(>_<))

鳥と踊る

この鳥たちをそれぞれの頭にのっけて、外へ。
庭に出て、頭に載せた鳥には手を触れず、体を動かします。
これだけでも、かなり難しいのに、更に難易度をUP! やっぱり頭の鳥には触れないで、今度は庭の池にかかる橋を皆で渡ります。このワークショップを主催された、臨床心理学科の濱野清志教授を先頭に、通訳アシスタントを務められた小林みゆきさんが続きます。思い思いの形をした鳥たちを頭にのっけて、参加者全員で行進! その様子はとてもとて新鮮で素敵で、You TubeにUPしたかったほど。
重さのない紙の鳥、大きさも形も様々。私達自身の動きも思い思い。でも、その中にも音楽のような何かがある。そんな不思議な感覚がありました。

体を通して、動きを通して考える

「ダンスワークショップ」であることに、文教大学近づいてようやく気がついて、慌てていました。「どうしよう、何か踊らないといけないんだったら…(゜o゜)」
ところが、カールハインツさんの指導の下、言われるままに体を動かしていたら、「あれ?私なんかダンスっぽい動きをしてる!?」ことを発見。見た目はともかく、自分の中では「振付師兼ダンサー」になっていました。
一方で「踊れない…」と決めつけていたのは何(誰)だったんだろう?と考えました。
  ・先生のように踊れない
  ・上手く動けない
  ・体が硬い
  ・リズム感がない…
自分の中でいろいろな条件や制限を設けていただけのこと。人の目も評価も比較もなく、自分の感覚のままに(自分の楽しみのままに)、無理することなく体を動かすのは気持ち良いことです。
そして、自分自身で、自分の頭と体から生み出した「楽さ」や「気持ちよさ」「心地よさ」は、脳に隙間を作るようです。隙間の出来た脳がし始めること、それは「考える」です。


新しいことを思いついたり、何かに気づいたり。
素敵だと思いませんか?