フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

恋活、婚活よりも『食活』〜愛される人になるために食べよう!

先日10月29日(木)放送のNHKクローズアップ現代〜“食"がいのちを救う」を見て驚きました。
番組は、「健康な人の食事」「医療・介護現場の食事」「心の病をもつ人の食事」をそれぞれ取り上げています。その中で何より驚いたのが、番組の始めに紹介された「健康な人」の食事です。

女子大生の場合

ある日の三食(A)
  朝:バナナ・ヨーグルト
  昼:菓子パン
  夜:スナック菓子
  夜食:そうめん
ある日の三食(B)
  朝:なし
  昼:なし
  夜:ファストフードのハンバーガー・ポテト・飲み物セット

大学教授(男性・50歳)の場合

カップ麺中心の食事+サプリメント
毎日60種類以上のサプリメントを300錠


どちらの方も「食」「食べること」にあまり興味がなさそうです。仕方なく食べているように見えます。「食べずに済むなら、食べないでいたい」そんな風にも見えます。そして、何より「生き生きとした感じ」を感じられません。


その一方で、脳出血の後遺症で体の不自由な男性が、食事を口から摂ることで元気になり、声も出るようになり、表情が生き生きしてきている様子も番組では紹介されます。「健康な人」とは対照的な表情です。

辰巳芳子さんのお話

ゲストは、料理家の辰巳芳子さん。
その辰巳さんが番組の最後の方でおっしゃったお話が印象的です。

辰巳芳子さん:
若い方がああいう無関心な食べ方をしていらっしゃるっていうことはね、食べ物というものは必ず自分の命を守るはずのものを食べてほしいのよ。
なぜかというと、そこに「呼応」が生まれる。そして、自分の命への手ごたえを必ず感じるはずなんです。その手ごたえというものは、自分の命を頼ること、そしてその逆に信じることにつながる。これは、あらゆるもの・ものごと・人に対して信じられるということにつながっていくのね。
この「信じられる」という人間的なことがないと、そこには真の希望が育たないですよ。それがあって初めて、人間というものは希望というものがある。本当の揺るがない希望。そして、信じられることと希望が持てる中で、本当に「私は『愛する』」ということを学んでいく。
「愛する」ということは、自ずから、非常に自ずから「愛が宿る」と思う。「愛すること」「愛されること」、これ抜きに人生は考えられないですね。
だから、そういう意味で、若い方達は愛することのできる人、愛される人になるために、やっぱりきちっと食べないとならない。
NHKクローズアップ現代」2009年10月29日放送から)

再放送があれば、ぜひ観てください。