フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

レッスン指導とコミュニケーション

フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンを指導するようになって感じていること

すぐれた台本があっても
その台本を完璧に覚えていても
良いレッスンになるとは限らない

当り前といえば当り前なのですが・・・。

コミュニケーションには色々含まれる(>o<)

指導し始めの頃は、どうしても「手順:レッスンの内容、指示の内容」にばかり目がいきがちです。俳優さんが演じるのにセリフを覚えていないと始まらないのと同じことで、「覚えること」に必死です。この時点では、「自分」(記憶すること)に精一杯で、「他者(レッスンに参加する人)」が抜け落ちています。もしかすると「台本」(動きの内容)だけがあって、「自分」だっていないかもしれません。


グループレッスンを進めていく上で、必要なものは
  ・コミュニケーション
  ・観察
  ・臨機応変
  と今は考えています。ただ、「観察」も「臨機応変」も「コミュニケーション」の内側に含まれているので、これひとつなのかもしれません。

循環すること

コミュニケーションをとる相手は
  ・参加者の身体・動き
  ・参加者の脳
  ・私自身の脳・感覚・身体
  ・M・フェルデンクライスが作ったレッスン
  ・M・フェルデンクライスの考え
  ・etc

何より一方通行にならないこと。これがコミュニケーションで大切なことです。


フェルデンクライスのレッスンは、学校の授業・講義ではありません。指導する側が一方的に「お手本」「見本」を見せて、「この通りにしてください」「これに近づけてください」と指示するのでも、「こんな情報があります」と「伝える」のでもありません。


レッスンの場にいる人(参加者・指導者)の「身体」と「脳」との“中”や“間”とでぐるぐる循環するような何かがあって、その循環するところから何かに気づいたり、浮かび上がってくるものをすくいとることが大切なのだと思います。

明日は「宇治茶会館」へ!

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書)

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を読んで興味を持ったので
さっそく明日は

コミュニケーションティーチングによる地域力再生事業
演劇発表公演+シンポジウム
11月3日(祝)13:30〜 宇治茶会館にて
詳細ページ→こちら

に行ってきます。