フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

興味?反射?

12月に入ったからでしょうか
新聞の折込チラシにおもちゃ店のものが増えました。
平日は二つ折りものが
土曜日だと“冊子”タイプのものが入っています。


ひとつ気になっているのが
乳幼児向け(3歳児くらいまで)のおもちゃです。
目立つ色がたくさん使われています。
私にはけばけばしく、やかましく感じる色使いです。
首がすわる前の乳児向けおもちゃには
まだパステルカラー調のですが
その後(の年齢)はもう「原色」があふれています。


子どもの眼には
「やかましく」「ガチャガチャした風」に
見えていないのだろうか?
と思います。残念ながら彼らにきいても答えてもらえません。

興味を持ったから選んだのか?

乳幼児が、子どもが手を伸ばしてそちらを「選んだ」。
だから、その色使い、その手のおもちゃに
子どもは「興味をもつもの」なんだ、
と大人は解釈していますが果たしてそうなのか?


大人の私には、「選んだ」のではなく
単なる「反応」「反射」でしかない行動がたーくさんあります。
大人の今だって、「動くもの」「大きな音」「はなやかな色使い」には
単純に目・耳が向きます。それは、私本人の興味とは別のものです。


TVやビデオを見ている幼児を
「何々ちゃんは、この番組が大好きなのよね〜♪」と
動画に子守りをさせていていいのかな?と思います。

視界が遮られているベビーカー

「ぶらさがり物」や「音物」「ぬいぐるみ物」が
たくさんつけられたベビーカーを見かけることが多くなりました。
ある時見たベビーカーは、そうした物がてんこもりで
立派な“紫外線よけ”になっているほどです。

目の前にあれだけ物がぶらさがっていたり
うずたかく置いてあったりしたら
ベビーカーの中の子どもは外を見ることができないよなあ

と思ったことがあります。

orientation(方向付け)

フェルデンクライスで学んだことの一つに「方向づけ(orientation)」があります。ある物を見て、ある音を聞いて、ある匂いをかいで、そこから起こった興味から身体を動かしていく。そうした感覚が動きの方向付けをすることになる。というものです。


壁のように囲まれたおもちゃの隙間から、赤ちゃんはどんなorientationを得ることができるのでしょう? 携帯をチェックしているお父さん、お母さんの方向に赤ちゃんの身体は動くのでしょうか?

大人だってな〜んにも分かっていない

大人の「解釈」なんてロクなことがないのかもしれません。
大人だからといって「知っている」「わかっている」わけではないのです。
まして、大きくて早い発育・発達途上にある子どものことを
どれだけ分かっているのか、疑問です。