フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

郭允さん撮影の写真〜目と顔は別人

元旦の新聞は、別刷りがたくさん入っていてにぎやか。朝刊本体にも別刷りにも大手企業のカラー一面広告が載り華やかです。
去年一年は大手企業の広告が減り、代わって「通販」物広告のオンパレードでした。「雑誌や新聞の広告収入が減って・・・」という記事を読みながら、その下に並ぶ広告に目をやり「こんな広告まで載せるようになってきたか・・・」とうんざりしていました。
記事は、細かい文字に目を通さないと内容の良し悪しが分かりませんが、広告は目を通す間もなく「飛び込んでくる」から厄介です。記事の見出しより目立つのですから。


ところが、人物写真(肖像写真)があると広告よりそちらへ目が行きます。
新聞に載る人物写真にも興味を持ったのは、郭允さん撮影の朝日夕刊に載っていた女優さんの写真からです。
私が抱いていたイメージよりも良い・素敵・格好いい雰囲気に写っている俳優・女優・作家・タレントの写真を新聞で見る度、「撮影者は誰かな?」とチェックをしていました。そのうち「この写真は郭允さんの撮影だろう」とわかるようになってきました。
ところが、ある時からその郭允さんの写真の雰囲気が変わってきます。


「素敵な人物」「きれいな人」「格好いい性格の人物」といったプラス面の強調が小さくなります。一癖ありそうな、単純でない人物がそこに写っているのです。
どうしてこの人物のこの瞬間を捉えた写真をここに載せるんだろう?と不思議でした。人物写真としてはとても興味深いのですが、記事内容や掲載面からは合わない感じがする写真なのです。角度や明るさなどきれいに撮影されているのに、「目」だけが違う。目の光が引っ込んだ瞬間を撮っているのかな?と思う位「眼力」が小さい
写真です。キラキラした眼じゃなく、「奥に引っ込んだ」眼。


そんな「奥眼感」を感じる私が変なのかな?と思っていたところに、元旦の朝日新聞別刷り「テレビ・ラジオ」11面の写真です。3人の女性脚本家を取り上げた頁で、彼女たちの写真の撮影者はそれぞれ異なります。
 ・中園ミホさん:鈴木好之さん撮影
 ・大石静さん:高橋雄大さん撮影
 ・井上由美子さん:郭允さん撮影

郭允さんの写真は、やっぱり「目が引っ込んでいる」です。(今回、井上さんの目の引っ込み加減はそれほどでもありません)
こうして写真を並べて見ると撮影者の違いが見えて面白いです。


  ・誰が書いた記事か
  ・誰が撮影した写真か
映画の出演者や監督・脚本・プロデューサーetcをチェックするように、新聞もみていくと面白そうです。