フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「間」のない会話と「聞かない」会話

 今の若者にはおしなべて「いい子キャラへの過剰適応」が見られる。
 まず会話に「間」がない。相手の言葉を咀嚼する前にすぐに同調の言葉を発する。周りの雰囲気を壊さないよう、グループからはじき出されないように注意深く会話し、いい子を演じることが身についている。
朝日新聞朝刊、「2010年代 どんな時代に◆コミュニケーションと社会〜ネットが世界を縛る」2010年1月3日付3面)

「間」がない会話は、50代半ばから60代にもみられます。“相手の言葉を咀嚼する前にすぐ”適当な相槌を打って話題を変え、自分が話し手になる、という点が違いますが。


「すぐに同調の言葉を発する」けれど、中高年に比べると若者は、まだ相手の話を聞いているのかもしれません。聞いていないと、周りの雰囲気を壊す可能性が高くなりますから。


でも、やっぱり聞いていないのかな?会話の「音」「記号」として脳に届いて感じているけれど、そこから「音」(同調の言葉)を返しているだけ、かもしれません。


人の話をろくに聞かず自分の話ばかりする中高年と、すぐに同調の言葉を発する若者。どちらにも共通するのは、
  ・会話の「間」のなさ
  ・妙に甲高い声
  ・曇ったような目
です。


コミュニケーションって何なんでしょう?
口は言葉という「音」を出すだけのスピーカーなのでしょうか?