フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

学びには時間が必要

フェルデンクライス・メソッドの指導者養成コース
(FPTP : Feldenkrais Profesional Training Program)では
4年間かけて学びます。
ひとつの学期(セグメント)は、12〜14日間。
1年は春・夏・冬の3セグメントで40日間。それを4年で計160日間学んでいきます。


「3日間の講習で、あなたもプロに」
「1週間のコース受講で開業可能」
といった書かれた各種講座・コースも世の中にはあります。
そんな中にあって
フェルデンクライスはずいぶん「変わって」います。
スピードや効率が求められる社会で、このペース。


もっと凝縮して、期間もまとめて
ちゃっちゃっと進めればいいのに…


知識を得るだけなら、それでもいいのかもしれません。
でも、学ぶ本人に変化をもたらすには「時間」が必要なようです。
あっという間に、本人が意識しない間に
学んで変化していく乳幼児〜子ども〜10代とは違う私達。


頭にも身体にも、これまでの癖や習慣が厚い層のように積もっています。
踏み固められて硬くなった足元の習慣を軟らかくする
そして変えていくには時間が必要です。


足元に目を向けること、気づくことには
「キツイ」と感じることもたくさんあります。
固めた、しっかりした(と思っていた)地面が揺らぐ、揺らぎ始める。
不安だし、怖い


そのプロセスを即席麺のようには仕上げる(進める)ことは出来ません。


コース4年目を迎えたこの春
同期の仲間の様子を見、話しをしている
どんどん変化していることに気づきます。
「自分は変わった」ということを何より本人が知っています。
目が変わり、反応が違い、その人本来の強さが表れています。
そんな同期生たちの様子にを見て
私は何を学びどう変わっていっているのだろう?と思い
今日も一日を過ごします。