メールの「避けられない性質」
新人諸君、半年黙って仕事せよと白地に青い丸めの文字タイトル
そして、上大岡トメさんの可愛い雰囲気のイラスト表紙
この本がビジネス書コーナーになかったら
著者が山田ズーニーさんでなかったら
きっと手にしなかっただろうという一冊です。
手書きじゃなくなった
ブログを書き始めて2年が経ちました。
「ブログ以前」に書いてきた何十倍の文章量を、この2年間で書いています。
元々私にとって「書く」といえば、「手紙」か「伝言メモ」程度。
もちろん「手書き」。
それが「ブログ以後」パソコン画面や携帯画面に向かって
たくさん文章を書いています。
・ブログ記事
・メール(親しい人のやりとり、連絡、打ち合わせ、依頼etc)
・レポート
・etc
文章を書くのが苦手である、という以外に私が特にアタマを抱えているのが
メールの書き方・伝わり方 です。
手書きの時の何倍も考えます。
「これで伝わるのかな?」
時間をかけて、工夫して書いている割に伝わっていないような感じがする
思った反応が得られない…
ジタバタしている時に、見つけたのが山田ズーニーさんの新著です。
(彼女の新著には、いつも良いタイミングで出会います)
伝わる文章、伝わるコミュニケーション
「伝わる」「伝える」をテーマにした本です。
読むと、こんがらがった私の頭や気持ちが少しずつ整理されていきます。
特に私が悩んでいる「メール」については
7 メール・電話・対面をうまく使い分けよう
(「新人諸君、半年黙って 仕事せよ」山田ズーニー、筑摩書房、125〜135頁)
が助かりました。
メールでは、書き手がニュアンスを込められない分、読み手がどうとでもニュアンスを込めて読んでしまう。そのため、ある言葉の意味が「増幅」して受け取られるという避けられない性質がある。
(同書、128頁)
私のこんがらがりは、この「避けられない性質」を
分かっていなかったための混乱だったようです。
自分のコミュニケーションの才能が、言葉にあるのか、視覚にあるのか、声にあるのか、或いは、その微妙なあわせ技か、場数を踏んで、相手の反応をあびてみないことには、わからないし、生かせない。
(同書、134頁)
わからない…、うまくいかない…と
思考停止・行動停止せず
ぼちぼち動き続け、考えつづけていきます。