フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

若くないのはどちら?

もう若くはないと脳が自認するとき、
若返りのために脳自身が「驚きたい!」と
叫ぶのかもしれない。
かくして今年の読書の多くは、
無意識のうちに発見と驚きを求めるものに
なっていた。
高村薫さん
2010年12月19日付朝日新聞朝刊
書評委員<お薦め「今年の3点」から

私の場合「もう若くはない」と自認しているのは
脳でなく、身体のようです。
だからなのか、高村さんのように読書に向かわず
フェルデンクライス・メソッドに向かいます。


そして、身体を通して「驚き」を得た私の脳は、
何だか“若返った”気分になるようです。


毎日が「生まれて初めて!」の連続だった赤ん坊の頃。
40度の熱が出てフラフラになっていても
「生まれて初めて♪」と驚き楽しんでいた子ども時代。


それが、経験という記憶を積み重ねていくことで
もう「生まれて初めて!」なんてないように振る舞いだす。


でも、それは脳の勘違いだと思うのです…


「初めて!」や「新しいこと」「知らないこと」には
マニュアルがなく、
ひとつ一つ対応しないといけないから面倒なんでしょう。
脳は。


だから、経験&記憶で誤魔化すのです。
(よーするに、知ったかぶりをする)
でも、それって“嘘”だから、つまんなくなってくる…


知らないこと
経験したことないこと
の方がずっとずっといっぱいあるのに。

理解できなかったことが
少し理解できたとき、
自分が理解したということそのことが
新鮮な驚きになる。
(同上)