脳には色々とクセがある
と書きましたが、加えて
脳は「あいまいさ」が大嫌い?
フェルデンクライスのグループレッスンを受けたり指導したりしていると
この「あいまいさ」に戸惑います。(私自身、参加者共に)
「正しい動き」を求める人にとって、動きの見本・お手本を示さず、
レッスン指導者の声による「動きの指示」だけで進む
フェルデンクライスのレッスンは、
時に戸惑いを超えて「イラつかせる」ようです。
そして、おもしろいことには
「イラついている」のは脳だけで、
身体は「そんなもんだよな〜」とのんびりしていることです。
その身体の様子に、脳はまたムカついてくるようです。
ムカつく脳は、次から次へと身体に指令を繰り出すのですが
身体がそんな無茶な指令に従うわけもなく…
結果、脳も身体もくたびれることになります。
(身体にしたらいい迷惑ですね)
脳はたくさんの指令なんか出さなくてもいいのです。
必要最小限のことを言って、あとは“大人しく”“身体にまかせて”おけば。
そうすれば、双方が楽だし、楽になったぶん創造的になれるのです。
フェルデンクライス・メソッドは
【身体訓練法】ではなく【脳訓練法】のようです。