自分が幸せになるために使うもの
理性や論理は「自分はこう思っているはずだ」という“感情の説得”に使っちゃダメ。自分が幸せになるために使うものです。もっと自分の感情に正直に、作戦を練るべき。
(朝日新聞2011年3月5日付け別刷「青be」)
(「悩みのるつぼ」回答者:岡田斗司夫さん)
今回の相談者は《20 代後半、独身OL》
相談タイトルは【「結婚しないの」と聞かれます】でした。
自分の感情に正直に…
それほど簡単なことではありません。
感情の前には、理性や論理が壁のようにデ〜ンと立っていて
壁の向こうが見えなかったりします。
しかも、壁だけじゃなくて、「自分の感情」が
何だかよくわからない箱に入っていたりもするから大変。
自分の感情に正直になるかどうかは別にして、
自分の感情を知っておくことは、
よりよい選択(納得いく)をするために大切だと思います。
「悩みのるつぼ」最後の一文
これで動かない男はろくでなしです。
ろくでなしを選ぶなら、世間の声には耐えましょう。
(同上)
自分の感情を見つめないと、ろくでもないことになります。
ろくでもないことになるなら、世間の声に耐えた方がまだましだと思います。
(でも、人は「ろくでもないこと」より「世間の声」に負けてしまいます)
自分の感情に正直になるのに、
フェルデンクライス・メソッドは役に立ちます。
(壁の向こうを見たり箱の中をのぞくのは、ちょっとこわいけど)
直接、感情に対峙するのではありません。
動きを通して、ふと現れるナニカを観察してみるだけです。
(心理療法やカウンセリングとは違います)
自分で身体を動かしたり(グループレッスン)
人に身体を動かしてもらったり(個人レッスン)
するだけなのに、おもしろいですよね?
理性や論理を、「自分が幸せになるために」使う一歩になります。
(なぜか?「感情」と「世間の声」「理性」「理論」を区別できるようになるからです)