フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

学び方を思い出す

フェルデンクライス・メソッドは「学び方を学ぶ」と言われます。
グループレッスンでは、体操のように身体を動かし
個人レッスンでは、身体に触れられたりしますが
治療・マッサージ・癒し等ではありません。

2) フェルデンクライスメソッドは何では「ない」のか

このメソッドは、医療、マッサージ、ボディワーク、セラピーなどの技術ではない。このメソッドは学習のプロセスである。

(日本フェルデンクライス協会HP)
(「フェルデンクライス メソッド 実践の規準」より)

このため、フェルデンクライス・メソッドは「教育」分野だと分類されることもあるようですが、上の実践の規準にあるように「学習のプロセス」であって
教育ではないと私個人は思います。


知識や情報をより多く持っている人()が、
それが少ない人やそれを知らない人()に教える・伝える…ではなく
から習う、でなく)自身が気づく、見つける、だと思います。


ずいぶん長い間、学校や会社、社会で「習う」ことにに慣れてきた私たちは
知らないことは誰かそれに詳しい人から教えてもらえる
という風に思いがちです。
自分で寝返りを打ったり、立ったり歩けるようになったり、遊びを工夫した
赤ん坊や子どもの頃の「学習」を忘れてしまっているようです。
(赤ちゃん・子どもは、誰かから教えてもらうことを期待も願いもしない!)


教えられるのを待つのでなく、自分の頭で考え試行錯誤し工夫し続ける…
赤ん坊・子どもの頃、誰もがもっていたそんな態度や姿勢を思い出すためのメソッドだと思います。


何年も生きてきて、たくさんの書き込み(記憶・経験)がある大人の頭にとって、子どもの頃の「学び方」を思い出すのは簡単ではないです。
でも、書き込みを消去することなく、いつも脇におきながら学び続けることができれば、人生上これほどパワフルなことはないと思います。(年齢を重ねれば重ねるほどパワフルになる)


そうしたことを「動きを通して」再発見する、という点でユニークなのがフェルデンクライス・メソッドです。