フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

スタンフォード白熱教室とWSDプログラム

NHK総合で日曜18時から放映されている「スタンフォード白熱教室
  NHK スタンフォード白熱教室こちら


その第2・3回の放送を見ました。
3-4人の小グループに分かれ、与えられたテーマを短い時間の間に考え
そして皆の前で発表する。どちらの回にも共通します。


第3回の放送「最悪の家族旅行を考える」では、
30秒CMの形で皆の前で発表するというものでした。

1)最高の家族旅行を考え、それにタイトルをつける
2)最悪の家族旅行を考え、タイトルをつける
3)2のタイトルを隣のグループに渡す
4)3で受け取ったタイトルを元に、素敵な旅行を作り上げる
5)30秒CMにして発表する(投資家を前にしたつもりで)

グループで考えるために与えられる時間は10分程度。
その時間でアイデアを出し合い、まとめ、発表の形にまで持っていきます。
グダグダと後ろ向きなことや否定的な意見を言っているひまはありません。


ホワイトボードに各自のアイデアをどんどん書きだしていきます。
その時に学生が口にするのが「付け足してもいいかな」です。
これは、第1回放送の内容からのものでしょう。


この番組のおもしろいところは、講義をする側が「答え」を用意するのでなく
学生達自身がワークを通して、
気づいたことをシェアしながら学んでいくことです。
一つ一つの講義の構成もおもしろく、
そして講義の回が進んでいくその過程もたいへん興味深いです。


例えば、第2回放送の「名札をめぐる冒険」では、
2人1組でアイデアを出し合い、その相手にプレゼンする、でした。
それが第3回「最悪の家族旅行を考える」では
4人1組になり、プレゼンする相手はクラス全員です。


前回の講義で学んだことを、次の講義で「使う」。
これは、私が昨年受講したワークショップデザイナー育成プログラムでの
平田オリザさんによる演劇ワークと同じです。


黒板と教科書とにらめっこする「おひとり様」な学びとはちがい
コミュニケーションがないと成立しない「小学校前」の学びです。
(お友達とのやりとりから、どんどん学ぶ)


学んだことを違う場面でも使ってみると、新しい発見があったり
使い方を工夫したり…などするのでとても面白いのです。
頭も手も声もみんな動員して動きながら考えるのは本当におもしろい。


スタンフォード白熱教室」を見て、
「これが名門大学の【起業家育成コース】の特別講義??」
(小学生じゃあるまいし…)なんて早とちりしないように。
見た目ほど易しい内容ではありません。
(実際やってみると、よくわかります)


それにしても、学生さん達の学ぶスピードの速いこと!


特別講義担当のティナ・シーリグ先生講義の様子(Amazonの動画)
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