フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「する」「しない」コントロール

今日は同志社大学心理臨床センター・土曜講座「新・こころの相談室」
に行ってきました。
  同志社大学心理臨床センターこちら


今日のテーマは

できない、でも、できるようになりたい
セルフ・コントロールの臨床心理学
(講師:杉若弘子・同志社大学教授・同心理臨床センター・臨床心理士

講座は
  ●セルフ・コントロール*1とは
  ●セルフ・コントロールの方法
  ●「する」コントロールと「しない」コントロール
  ●他者の存在を活用してみる
  ●身体のリラックスから、こころのリラックスへ
という内容でお話が進みました。


興味を持ったのが「する」コントロールと「しない」コントロール
A)「しない」コントロール:行動の抑制
B)「する」コントロール:行動の生起


たとえば、セルフ・コントロールが必要なダイエットで見た場合
  食事制限する:食べない=A
  運動する:別の行動をとる=B
となります。


そして、このAとBは別物であるらしいことが研究でわかってきているとか。
つまり、「がまんする力(A)」と「努力する力(B)」は別のもの。
ダイエットに取り組む場合、
自分はAとBのどちらが得意か?を知っておくことが大切なようです。
新しい行動に取り組む・努力する(行動の生起:B)が得意でない人が
「運動しなくちゃ!」は長続きしない…となります。


知り合い2人がダイエット(体重コントロール)に取り組む様子を
思い出していました。
一人は、食べることが大好きなので食事制限をせず
とにかく「カロリー消費&代謝を上げる」でがんばり
もう一人は、「不必要なカロリーを摂らなければ事は済む」と
「(必要以上には一切)食べない」で通しました。
2人共も「努力する力」がとても強い人ですが
“得意とする”コントロール法がちがっていたのです。


私はどちらが得意かな?

*1:セルフ・コントロール
自分の行動を自分で操作、統制していくこと
直接的な外的強制力がない場面で、自発的に自己の行動を統制すること
(講座レジュメより)