フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

泣くのは赤ちゃんの仕事じゃない〜ワークショップで感じたこと2

センサリー・アウェアネスワークショップ(10/8-10/10、於:京都)で
ワークを一緒にした赤ちゃんを見ていて気がついたこと。
(赤ちゃんは、ワークの現場に「ただ一緒にいた」だけ♪)


8-9ヶ月位の赤ちゃんがいる(ワークの場に一緒にいる)と知って
正直なところ「大人しくしてくれているかな…」と心配していました。
「赤ちゃん=泣く」という式が頭の中にあったためです。


ところが、ワークが始まり自分の感覚に意識を向けているうちに
赤ちゃんが何か音を立てていても、何かしゃべって(?)いても
気にならなくなりました。
泣くんじゃないか…なんて心配は必要ないことに気がつきました。



なぜか?


赤ちゃんが泣くのは理由がある が突然腑に落ちたからです。
  ・お腹が空いた
  ・眠い
  ・痛い(かゆい等の不快感)
  ・不安
こうしたことがなければ、赤ちゃんは泣かない。
周りの大人の気を引くため大きな声を上げたり、といったこともない。


ほおっておかれているのでなければ(見守る目があることを感じていれば)
ずっとあやしていなくても、赤ちゃんは一人でも平気。
大人が赤ちゃんの世界に四六時中介入(干渉)しなくても
赤ちゃんは自分で自分の時間を上手に過ごすことができる。


あの赤ちゃんのお母さん・お父さんが
赤ちゃんをとても大切に育てていらっしゃるからこそ
あの在りようなのかもしれません。
参加者であるお母さんはワーク中も
口、手、目、背中、身体全体、気配で
赤ちゃんをあやし、見守っていらっしゃいます。


3日間のワークショップ中、赤ちゃんが泣いたのは2度だけ。
  ・うとうと寝ていて目が覚めた時、お母さんの姿が見えなかった
  ・想像していた以上に、ドスンと尻餅をついた


「赤ちゃんって、やたらめったら泣くもんじゃないんだ〜」は
大きな発見でした。
そして、母が言う「あんたら(私&妹)は、そんなに泣かへんかった」の
裏側の意味(背景)もわかりました。
(母の理解は、単に「大人しい子やったしな〜」♪)


赤ちゃんの時間のテンポ(過ぎ方)と大人のそれとはずいぶん違います。
  ・違うことがわかっていれば、
  ・大人の都合ばかりを優先させなければ
赤ちゃん・子どもと一緒に穏やかで良質な時間を過ごせるのだろう、と
想像できます。(現実はそんなに簡単でないのかもしれませんが…)