フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

赤ちゃんよりも携帯…

ここ2-3年とても気になる光景があります。
赤ちゃんや小さい子どもとお母さんです。


ミルク(母乳)を赤ちゃんにあげているお母さん
スリングで赤ちゃんを抱っこしているお母さん
べビーカーを押しているお母さん
公園で子どもを遊ばせているお母さん


お母さんが携帯を見ています。
メールチェックだったり、メールを打っていたり
スマートフォンで何かチェックしていたり
……


気のせいか、赤ちゃんはお母さんの方をあまり見ていません。
抱っこされていても
対面式ベビーカーに乗っていても
お互い知らんぷり。
赤ちゃんにとって、お母さんはただの「移動手段」のように。


それはそうだ。


赤ちゃんが、目や顔をお母さんに向けたり
お母さんに向かって手を伸ばしたりしたとき
お母さんは携帯を見ていて、赤ちゃんの小さな動きに気がつかなくて
目が合うことが少なくて、相手してもらえなかったら…
とても近くにいるのに「他人のよう」になってしまいます。


赤ちゃんは本当によくお母さんやお父さんをちらっと見ます。
  手足をバタバタ動かしていても
  身体の動きの可能性の探索中も
  遊びに夢中になっていても


目だけの時もあれば、顔だけ振り返ったり、身体ごと向ける時もあります。
ワタシを見てくれてるかな?」と確認するように。


その時、お父さんお母さん(周りの誰か)が
赤ちゃんとしっかり目を合わせることができたら
赤ちゃんは安心して遊び&動きにもどっていきます。


それがないと、それまで機嫌よく一人で遊んでいたのに
なんともいえない顔をして、気持ちも身体も固まり泣き出します。


ず〜っと赤ちゃんを目で追いかけていなくていいけれど
赤ちゃんの声やちょっとした動きを感じたら、携帯画面から顔を上げて
視線を向けてあげてほしいな…と思います。


一番近くにいるはずのお母さんやお父さんが
一番遠くにいる、なんてことがないように。