その人自身の速さで動く
フェルデンクライスのグループレッスンでは
その人自身の速さで動く
ことを大切にします。
この「自分自身の速さで動く」を意識していると
自分の速さでないスピードで動くこと(行動すること)を要求された時
動きや思考のまとまりが欠け始めることに気がつきます。
チグハグ感が生まれます。
落ち着いて行えば、別に何でもないことなのに
急かされたり慌てることで、ミスをしやすくなる。
これは大人も子供も関係ないと思います。
子どもなら、もっと切実でしょう。
早く早くとせかされたら、身に付くことも身につきません。
スピーディーに、効率よく、テンポよく…が求められる今
その速度と自分本来の速度が合わない者にとって
生きにくいことだな…と感じるようになりました。
一律の、どこかわからないところから求められる速度じゃなく
たくさんの「その人自身の速度」が集まって成り立つ社会であればと
願います。