フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

右と左は混同しやすい

…右と左は「前」と「後ろ」よりももっと混同しやすいです。私の甥の「しんちゃん」は四歳の時、眼科の視力検査のときにとても苦労していました。…検査のときに、右、左を言わなければなりません。わからないので「よこ」と言ったら「よこじゃわからないから、右か左か教えて」と言われてしまい、とうとう「みだり」という(「みぎ」と「ひだり」をあわせた)造語を作ってしまいました。
(「ことばの発達の謎を解く」143頁)
(今井むつみ/著、ちくまプリマー新書

ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書)


この一文を読んで、私自身のことを思い出しました。
小学校へ上がる前の健康診断の視力検査でのこと。


検査役の人に「空いているところを、(指で)さしてね」と言われ
「C」の字の真ん中を元気よく♪人差し指でさし続けたら
検査の人や同行の母の様子が変。
(のんきな私にも、その雰囲気がわかるほど)


数人の子どもが横に並んで行う視力検査。
他の子は「C」の字の「線が切れている部分」を指していたのに
私だけ違うことをしていたのだから大人は「…」となったのでしょう。


「眼科で詳しく診てもらってください」の紙を渡された母は
小学校にあがることでウキウキしていた私の目から見ても
落ち込んでいました。


その後、眼科で改めて検査をした時
「空いているところを指してね」の意味を理解した私の眼は
「(視力に)異常なし」


「ちゃんと言ってくれたら、わかったのに!!」と
その時、子ども心に思いました。
だって、検査の人や母の様子から
「もしかして、ワタシ入学できないのかな?」と
ちょっと心配になったのですから。


(だからなのか、今も視力検査はドキドキします)


この本「ことばの発達の謎を解く」は
子ども時代のことを思い出したり
フェルデンクライスのレッスン指導について考えたり
人とのコミュニケーションを思ったり
私自身の未発達(?)な部分を思ったり
国語学習について考えたり

おもしろいです。