フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「語れる三角」と「語れる身体」

考えるツールの一つとして自分の身体を使ってみてください。
考えるのは「頭」でしょ? 確かに考えるのは頭です。
でも、考えることを促すツールとして意外と身体を使っています。


一昨日5/26(月)夜に視聴したUstream配信 Open WSD Weekでの
苅宿先生のお話を聞いていて改めて気づきました。


お話に「語れる三角」という三角錐が登場します。
「何々について考えてください」と言われると難しいけれど
モノを目で見て手で触れながらだと思考が進むことがある、
というものです。(思考誘因性があるツール)
「語れる三角」こちら


この「語れる三角」を使って

1.私は次の3つでできています
(演繹的思考法)
2.1・2・3を合わせると私ができます
帰納的思考法)
2014年5月26日(月)Ustream配信
青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム
Open WSD Week2日目
講師:青山学院大学社会情報学部 苅宿俊文先生

参加者同士のワークが行われました。
(盛り上がって止まりにくかった様子が画面からうかがえました)


こうしたモノ=ツールがあれば、お題を与えられても
すぐに思考停止を起こしがちな私でもハードルが低くなります。


ツールを使って考えるとよく似たことを
フェルデンクライスのグループレッスン中にやっていることに
思い至りました。


レッスン指導者からの動きの指示や問いかけを聞きながら
身体(筋感覚)を使って考えながら動いているのです。
「重力」「努力感」「筋緊張」「呼吸」などなどお題はいろいろ。


身体を思考誘因性のあるツールにするには条件があります。
機械的な反復系の動きの中では、思考の扉が閉じてしまうのです。
思考と「語れる身体」を両立させるには、腹八分目以下で動くこと、です。
自分自身が思考を進めるツールであるにはその必要があるようです。


いつでもどこでも持ち運びできる組立不要の思考促進ツール
身体を使ってみてください。
自分とのコミュニケーションにも役立ちます。