フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

着ぐるみを脱ぐ〜腕編

朝のハミガキを終えて、腕を肩からぶら下げた時
突然感じたのが

(私の)腕、長すぎるんじゃない??

この突拍子もない感覚に、急いで鏡の中の自分を見ました。
見た目に長さが変わったわけではありません。
フェルデンクライスのレッスンをしたわけでもありません。
ふとももの外側に触れている指先の位置から
何となく「長いな〜」と感じたのです。


あまり気になるので、室内を歩いてみたり
高いところにある物に手を伸ばしてみたりして
腕の長さに変化がないか確かめました。
歩くと腕の振りから「やっぱり長い」と思い
高いところへ腕を伸ばすと「いつもと変わらない」です。


この感覚が珍しかったらしく、昨日は一日中、脳の中で
「な〜んか長いよね」という声が聞こえました。


元々、私の身体は各部位のサイズがアンバランスで
服を買う時にずっとずっと困っていました。
胴まわりで合わすと、肩幅が合わず
肩幅で合わしても、腕が合わず
ウェストで合わすと、ヒップが合わず…


お店に並ぶ服のサイズと自分の身体は近いだろう…
という思い込み(願望)が強かったのか、
ボディイメージと実寸のギャップが埋まらないまま
ギャップがあることを意識しないまま歳を重ねてきました。
(服を買うときだけ「おかしいな」と思うのですが)


それが一昨年あたりから少しずつ変化してきています。
先ず身長でした。その次が胴まわり。
そして今回の腕の長さです。
長さや空間の中に占める「かさ」といったものです。


自分が抱いてきたボディイメージと実寸(現実)はかなり違う…
を意識できるようになってきたのです。
この感覚(意識化)は嬉しくもあり残念でもあります。
現実と向き合わないといけなくなった半面
これまでの疑問が解消するきっかけにもなるからです。
思い込みボディイメージは着ぐるみのようなものです。
ボディイメージとのギャップが小さくなることは
着ぐるみを脱いだら呼吸をしやすくなるような感覚に似ています。


色々な着ぐるみのパーツ(ボディイメージ)を身に着けて
私たちは生活しているんだろうな…と思います。