フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

現場と跡〜バターはおいしい♪


バターを見ると思い出します。
子どもの頃、母の目を盗んでこっそり食べていたことを。


最近、気が付きました。
盗み食いしている現場が見つかるのでは?とドキドキしていたけれど
盗み食いの跡に気づかれる心配を全くしていなかったことを。


子どもの頃「お腹をこわすから」と母からバターを禁止されていました。
そんな私がどこでバターの美味しさを覚えたのかわかりませんが
とにかく「バターが食べたい!」。


母がいない隙を狙い、冷蔵庫を開けてバターナイフを使って
バターを削りパクッ♪
見つかったら怒られるのは必至ですが、バターの誘惑には勝てません。
一口食べておいしいから、もうひと削りしてパクッ♪
母が部屋に戻ってくるかもしれないからと、慌てて冷蔵庫を閉めます。


こんなハラハラドキドキを何度も繰り返していたと思うのです。
多い時は一日に何度か。
でも、一度も見つかることもバレることもありませんでした。


大人になって母に告白したところ、(バターが減ってることを)
「そんなん気ぃつかへんかった」とあっさりした返事。
あの時のスリルが一瞬にしてしぼんだような気持ちになりました。
(ハラハラ損、という感じですね)


子どもの私には「たくさん食べちゃった…♪」な量でも
大人の目で見たら、減ったのかどうなのか区別がつかない程度のものだったのかもしれません。


母が心配していた、バターと私のお腹。
盗み食いしてもお腹をこわすことはありませんでした。
そして、今もバターとの相性は良いのです。
(マーガリンやサラダ油の方が相性悪い)