フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

教わったことはその場で体にすぐ入れる

小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏
小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム
名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏」
小林信彦/著、萩本欽一/著、集英社


この本の中で語られる喜劇人の名前の8割は知っています。
名前や写真を見たら「この人は喜劇関係の人!」と答えられますが
映像を見たことはありません。
TV番組や本の中で写真で見たことがあるくらいです。


でも、お二人がテンポよく話されている様子
本当に喜劇がお好きなんだ〜があふれている内容に
引き込まれてどんどん読み進めることができます。


萩本欽一さんが覚えていらっしゃらなかった萩本さんご自身の舞台を
小林信彦さんが「あの舞台はね…」と語られたり
それをきっかけに萩本さんが思い出されたり
「やっぱり覚えていないや…」だったり
お二人それぞれが別の喜劇役者さんの有名な台詞を口にされたり
物まねをされたり…
ラジオで聞けたらもっともっと面白いだろうな〜という内容です。


その中で「やっぱりそうだよね」と思った一文

ぼくが教わったことをメモに書いていたら、それを見た石田さんがこう言ったの。
「書くんじゃない。この仕事は書いて覚えるんじゃなくて、体で覚えるの。頭で覚えていたらできないよ。教わったことはその場で体にすぐ入れる。体に入らないものはおまえに不向きなんだから、それは忘れてかまわない」
 この言葉が当時は新鮮でしたし、今はその通りだと思いますね。自分が「いいな」と思ったことや自分に向いているものは、いつの間にか自分のもち味になっていたし、無理してやったものは何度くり返しても身につきませんでしたから。


小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏」
小林信彦/著、萩本欽一/著、集英社
168ページ

「ぼく」は萩本欽一さんのことです。
「石田」とはコメディアンの石田瑛二さん:萩本さんの師匠のお一人。


その場で体にすぐ入れる
教わったことは入れにくいけれど、自分で気づいたことなら入れやすい。
フェルデンクライスのレッスン中は、体に入れやすいんだけどな〜…。