フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

身体からのサインを勘違いしない


フェルデンクライスのグループレッスンを受けている時
動きや姿勢によっては「ウ…苦しい」「ちょっと痛い…」と
私の身体がつぶやきます。


以前の私は、呟くその部分が「悪者」「厄介者」と考えていました。
レッスン中以外でも、同じ場所が
痛いってば!」「不快!」と訴えていたからです。


声を上げる場所は大抵決まっています。
腰だったり、頭(右側)だったり、肩だったり…
辛抱強い彼らは、何もなければ訴えることはしません。


厄介な点は、身体が声を上げる原因・理由が
必ずしもそこにあるわけではないということ。


レッスン以外でも同じ部分で違和感や不快感を経験してきた「記憶」が
邪魔をして、冷静に考えるゆとりがありません。
もう反射的に「ダメ!」と身体を呼吸を固めてしまいます。


でも、その反射が出てこないように工夫をすると
身体のつぶやき:違和感・不快感を手掛かりに
そうした感覚を減らすことにつながる身体探索が可能になります。


もし、グループレッスン中に身体の何処かで違和感を感じたら
それを克服しようとしないで(←ココがPoint♪)
「違和感が少しある」程度にまで動きをゆっくり或いは小さくして
その部分以外に観察の眼を向けます。


違和感があるから、身体はまだブツブツ呟いていますが
それが手掛かりになるので消してしまうとNG。
ちょっぴり残しておくとgood。


小さくゆっくり動ごきながら、観察しつづけると
「もしかしてココに原因がある?」という場所が浮き上がってきます。
  ・ちっとも動いていない
  ・そこだけ動きすぎている
  ・動く方向が少々ちがう
  ・動くタイミングが合ってない
etc…といった背景も次第に見えてきます。


それが見えたら動きのテストをしてみます。
  ・動いていないなら、動かしてみる
  ・動きすぎているなら動かないようじっとさせてみる
  ・動く方向を変えてみる
  ・タイミングをはかってみる
うまくいくと、身体のつぶやきはパタっと無くなります。


次に、身体からの警告音が出てくる動き方とそうでない動き方を
交互にやってみます。
「ブ〜!」「…(無音)」「ブ〜!!」「…(無音)」


自分自身の身体を「厄介」とみないでいいだけでも
気持ちはずいぶんと軽くなります。
(厄介なのは身体じゃなくて、頭の中なのでしょうが…)


動きって面白いな〜。