フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

長くなる?長くする?


フェルデンクライスのグループレッスンでは
レッスン指導者から動きや感覚などについて問いが投げかけられます。
問いの一つに「長くなりますか?」というものがあります。
学び始めた頃は、この問いに「わかるわかる♪」だったのですが
次第に「???」となってきました。


例えば、次のような動きの時に投げかけられます。
【姿勢】
仰向きに寝て、右膝を曲げて脚を立てます。
左腕は頭の斜め上方向の床に肘を伸ばして置きます。
右腕は、足方向の床に肘を伸ばしたまま置いておきます。
【動き】
この姿勢で、右足裏で床を踏み右のお尻を床から持ち上げます。
左のお尻は床についたままです。
骨盤が左へ傾くような動きです。
【問いかけ】
この時、左腕が長くなるような感覚がありますか?


今は同じ動きをして同じ問いを聞いても、日によって
「わかる♪」と「???」が半分半分です。


朝、頭がボヤーっとしている時は「わかる♪」のですが
何かを期待や予測したり…要らぬことをすると「?」となるようです。


「長くする」のではなく「長くなる」のです。
「長くなるような感覚がありますか?」の問いを
「長くならなくちゃいけないんだ」と解釈すると変な方向へいきます。
「左腕を(私が)長くする」の他動でなく
「左腕が(足で床を踏んだ結果)長くなる」の自動なのです。


さまざまなレッスンを通して
「身体はそういう風にできている(動いていく)」を感じる
「頭が/習慣が邪魔しているよね〜」を思います。