フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

身体はホントよくできている


フェルデンクライス指導者養成コース在籍中に授業でよく聞いた言葉

動きはリニア(linear)じゃない

悲しいかな「リニア」と聞いて頭に浮かぶのは「リニアモーターカー
「動きはリニアじゃない」に対する私の解釈は
「『素早く動けばいいってもんじゃない』ってこと?」でした。
その後「(動きは)直線じゃない」という日本語訳を聞くのですが
グループレッスンを通して「直線じゃない」感覚はわかっても
どうも腑に落ちない。

linear
[形]
1.(直)線の(ような)
2.線を用いた。線からなる。
3.長さの;一次元の
4.

ジーニアス英和辞典、電子辞書版)

辞書で調べてみてもよくわからない。
「動きはリニアじゃない」が頭の中で引っかかりながら
レッスンを続けていました。


ところが、ある時のレッスンで突然「!」となります。
「リニアじゃない」どころじゃない。
頭の中にバンッと現れた映像は足踏みミシン。
小学校の家庭科の授業でじっと見ていたミシンが出てきました。


足元のペダルをきこきこ踏むと
手元のミシン針が上下に動き
布が手前から後ろへと進んでいく。


足、針、布。
それぞれの動きはバラバラなのに上手くつながる。
当時、この動きが不思議でミシンの中の様子をじっと見ていました。


ミシンの外側から見える動きはシンプルですが
内側では足の動力を針へ布へ伝えるためにいろいろな形の部品が
不思議な動き方をしている。


身体の動きもあれと同じだ!(確かにリニアじゃない)と
気づいてからはミシン内部を観ていた小学生の頃と同じように
レッスンを受けながら、身体の内側を観察しています。


ミシンのペダルを踏む入口から、針が布を刺し布を進める出口まで
レッスンでの足裏で床を踏む入口から、頭がコロリと動く出口まで
入口から出口までの中で起こっているプロセスを観る
丸いものを組み合わせて、軸をずらして動きを伝えていく
直線でなくちょっと曲線があったり、捻じれや斜めがあったり
見事なつくりになっていることを感じられます。
(だからレッスンは止められない♪)