フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

いつか往く道



友人のお母さんがお姑さんのお世話をする中で
「私も絶対あんな風になるんやわ…」と繰り返し口にされると聞く。


「あんな風」とは何か?
認知症だったお姑さんをずっとお世話して
お姑さんの症状を何年も間近で見て関わっていらしたから
「私もああなるわ」が口癖のようになっていた、と友人は言う。


10年以上前に聞いた当時
「いくら一緒に生活しているとはいえ、
自分の未来をお姑さんの姿に重ねてしまうものかな?」
と思っていました。


友人(私と同年齢)とお母さんは25歳程度の年齢差
お母さんとお姑さんの間にも25歳差があるとして
友人と祖母の間はざっと45〜50年の差があります。


半世紀分の年齢差と、四半世紀分の歳の差。
自分の未来の姿を重ねやすさが
イメージのしやすさが
自分事として考えられやすさが
年齢の差と身体状況によって大きく異なってくることに
ようやく私は気づき始めています。


歳を重ねることで、年齢差が大きくても少なくても
年上の方々の「影」が見え
そしてつかまえやすくなってきているようです。