フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

固めている身体と視界のつながり



フェルデンクライス・メソッドのグループ/個人レッスンを受けていて
レッスンが始まってある程度時間が経つと、
目に映るものが変わってきます。


これを「おもしろいな〜」と楽しむ一方で
「ところで、私は何をしているの?」と観察をしています。


レッスンの前半は、自分の身体を動きを感じることに夢中になっています。
それが、少しずつ身体の緊張が減ってくると、身体の動きに合わせ
頭を動かし、目(眼球)を動かし始めるようなのです。
逆に言えば、それまでは「頭(首)も目も固めている」ようなのです。


目が載っている頭が動かなければ
眼球のそのものがあまり動かなければ
目に映る世界は狭いものです。(試してみてください)


私の場合、先ずは頭が動き、その視界の変化につられるように
目が動きだします。身体を動かしながらキョロキョロし始めるのです。
キョロキョロが始まると
  「あんなところに、あんなものがある」
  「あんなところに、ほこりがたまってる」
  「あの壁のキズ、いつ付いたんだろ?」
それまで、自分の身体の内側に向いていた意識が
自分の外側へと方向が変わるのを感じます。


そして「この感覚、知ってる」と懐かしさをおぼえます。
路地にゴザを敷いて寝転がって見た蟻や三輪車のタイヤ
父に足首をつかまれ逆さまにぶら下げてもらって見た空
いつもと違う高さ、姿勢、頭の位置から見える風景(視覚)と
身体の感覚(平衡感覚・筋感覚)のおもしろさ。


視線は近くにいったり遠くへいったり
頭と目はごろごろ動いて、気持ちもコロコロ動く。


頭(首)や目を固めている(動きの範囲が狭い)ことで
周りを見ていない、見えていない今の私に驚きます。