フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

親にインタビュー

小学1、2年生の時、たぶん社会科だったのだろうと思いますが
「私が生まれてからこれまで」を親に聞いたり自分で思い出して書く
という授業がありました。


この課題はとても面白かった記憶があります。
自分で思い出すことも楽しかったのですが
自分のことだけれど、全然知らない(記憶がない)ことを
周りの大人に聞いて初めて知る、ということに
不思議さとおもしろさを感じていました。


子育てと日々の生活に必死だった両親からは
「何があったかな〜…」と実はあまり情報が得られませんでした。
それでも、「え〜!?そんなこと私していたの??」なことを
1つでも2つでも聞くことは不思議な感覚を持ったおぼえがあります。


また、私の記憶を確かめるために訊ねたことにも
「そんなことあったかな〜?」という両親からの返事に
「大人なのに覚えてないの!?」意外に思ったりしました。
(だって、ほんの2〜3年前の出来事ですよ!)


大人になって随分経った今
私自身の記憶が穴だらけになっていることを知っていますが
当時は「大人のくせに変なのぉ〜〜!」と思っていたのです。


この「親にインタビューする」ということを、今も時々しています。
私自身のこと(乳幼児期の出来事)を訊ねることもありますが
両親自身のことについて訊くとおもしろいのです。
当時の出来事と併せてその時の気持ちや後に得られた気づきなどを
話してもらえます。


私が知らない話はもちろんですが
両親どうし互いが知らなかった話が出てくることもあります。
彼らの口調や表情、記憶の濃淡を通して
両親の気づきをシェアしてもらったり
抱いたいた疑問が「あれはそういうことだったんだ」と理解します。


両親にとっては、私が訊ねたことで
発見や気づき、疑問の解を得られることもあるようです。


記憶の有難さ、不思議さ、怖さを思います。