フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

プレイバックできません



フェルデンクライス・メソッドのグループ/個人レッスンを受けて
身体の動きや感覚に「!?」(驚き)、「♪♪」(楽しさ)を得ると
次回のレッスンでも「あの時の変化をもう一度!」と
要らぬ期待をしてしまいます。


レッスン後の“あの変化”“あの感覚”を再び味わいたい
と、強く望んでしまうほどのことが起こる時があるのです。


ところが…再現はできません。
同じ内容のレッスン、同じ指導者、同じ場所etcと条件を揃え
強く願っても“あの感覚”はやって来ないのです。


グループレッスンで「あの時と同じように」と意識して動いても
個人レッスンで「あのレッスンが良かった」とリクエストしても
やはり、同じ感覚・変化を得られることはありません。


レッスン受け手の私自身の身体や感覚が変わっているので
“あの感覚”の時に戻ることはできないのだと思います。
「昔も今も変わらぬ同じ自分」と思いがちですが
レッスンの前と後では違う自分なのです。


ですから、フェルデンクライスのレッスンでは
同じ変化や感覚を求めるよりも、新しい変化・感覚の探索へと
意識を向ける方が楽しくなると思います。


そして、ある時あるレッスンで“あの感覚”に似たものを得て
思いがけない再会を喜ぶことができます。