動きの知恵の輪
フェルデンクライス・メソッドのグループレッスン*1は
1000種類以上あると言われています。
中には「誰が、こんなレッスン受けるの!?」と私が感じる
(一見)アクロバティックな内容のレッスンもあります。
フェルデンクライス・メソッドのATMのおもしろい点の一つは
身体の柔軟性を求めるものではないことです。
私が時々叫ぶことになる「誰が、こんな動きできるの!?」な
内容であっても、柔軟性に優れた/運動が得意な身体の持ち主が
楽々とその動きを実現できるわけではないのです。
メソッドでの柔軟性は身体よりも「頭」に求められるようです。
ですから、私のような「決めつけ」「思い込み」タイプは
シンプルな内容のレッスンであっても「あれ??うまくいかない…」
となります。
「上手くいった!」と思っても、レッスン後に筋肉や関節に違和感が残る
という展開になったりします。
ATMは「動きの知恵の輪」のようです。
しかも、複数の輪が絡んでいる。
力ずくで引っ張っても押しても輪は離れません。
身体の動かし方が、身体の理屈(機能)やタイミングに
ピッタリ当てはまると、知恵の輪がほどける時と同じように
あっけないくらい動けます。
その瞬間「へ!?」という感じです。(頭は「???」)
身体の機能的な動きを探索するレッスン。
フェルデンクライス・メソッドの特徴だと思います。
*1:フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンは「ATM」と呼ばれています。
ATMはAwareness Through Movementの略です。
「動きを通した気づき」と訳されています。