フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

宙に浮く私



先日友人から届いたATM*1の音声。
椅子を使ったレッスンを録音したものです。


  レッスンの内容は知っている
  そのレッスンを受けたこともある
  その内容でレッスン指導をしたことがある
  活字で読んだこともある
  …
それでも、実際に動いてみると新しい発見があります。


今回の発見は「入れ子」
  1)動く&動きを感じる私
  2)「ふ〜ん、そんな風に動くんだ」と見ている私
  3)「2の私」を見ている私


以前は「動きを感じる自分」という一人称の私だけでした。
その後「ふ〜ん」と上の私を見ている二人目の私が加わるようになり
今回は、その二人を宙に浮いたところから見ている三人目の私が登場。


宙に浮いた私の出現は一瞬でしたが
「この視点はどこからきているの?」
「このカメラはどこに設置してあるの?」
という不思議な感覚をおぼえたレッスンでした。


脳は何を創りだすのやら。

*1:ATMは、フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンです。
Awareness Through Movementの略です。
「動きを通した気づき」と訳されています。
動きのお手本はなく、指導者の言葉による指示で動きます。
はじめは戸惑うかもしれませんが、お手本がないのは中々気が楽で、
自分の動きそのものを楽しむことができます。