変化はゆっくりやってくる
フェルデンクライス・メソッドを学んでいると
自分の物の見方や考え方、行動が
記憶や経験、情報など頭の内外にある思い込みに
強く影響されていることに気がつきます。
気がつくからといって、考えや行動に
即、変化が現れる…というものでもないのですが。
ただ、レッスンで身体を動かし、身体を通して
「ああ、思い込みだったんだ」
「そんな風にできていないんだ」
と、気づく機会を得られることはありがたいです。
人の話を聞いて、本を読んで…etcの言葉を通して
自分の外に在ることから気づくのとは違って
自分の内側で発見するのです。
その発見を、あっという間に忘れて
いつもの考えが表れ、馴染みある行動をするかもしれません。
でも、自分で得た発見は消えることなく
自分の中に在りつづけます。
「一度のレッスンで人生が変わる!身体が変わる!」
なんてことは言いません。
確かに、レッスン後、身体や物の見方が変わるかもしれません。
でも、それが定着するかは別のこと。
身体の動かし方や物の見方・考え方は
鍋底にこびりついた「焦げ」のように、
自分に固く硬くくっついていて、簡単に取れません。
レッスンを通して、
自分の内側で、変わることを知る、気づき(発見)を得ること
それがあることで変化へのプロセスがスタートするのですから
不思議なメソッドです。
変化の種火を得るような感じかな…。