フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

老化と成熟



TVがない生活をしていて、毎日ラジオを聞いています。
Podcast配信のものを聞いています)


ラジオでは、TVや新聞・雑誌などで顔を拝見したことがない方が
コメンテーターやゲスト等の形で多く出演されています。
声を聞いては、その方々の年齢や容貌などを想像します。


  「この人は何歳くらいだろうな」
  「この人は少しぽっちゃりした体型かな?」
  「服装(ファッション)の好みはこうかな?」
  etc…
声と話されている内容から、あれこれ想像しています。
番組のHPには放送の様子(写真)や出演者顔写真が載っていて
私の想像の当たり外れがわかります。


ある男性出演者の声を聞きながら年齢を想像し
「歳を重ねると、声も老いていくな…」
(声から年齢が想像できるな…)
「同じ年齢でも見た目に差があるのと同じで、声にも差が出てくるか」
等と思いながら、安井武さんのことを思い出していました。


安井武さんは、フェルデンクライス・メソッドを日本に紹介された方。
メソッドの創始者モシェ・フェルデンクライス博士(Moshe Feldenkrais)の
著作3冊の日本語訳もされています。
フェルデンクライス身体訓練法―からだからこころをひらく
心をひらく体のレッスン―フェルデンクライスの自己開発法


安井武さんには、京都での特別ワークショップでお会いしました。
年齢不詳の雰囲気に、良いお声。
メソッドのグループレッスンを安井さんの良いお声で指導されると
「声を聞いているだけで、身体が緩む〜」と当時感じていました。


劇団・俳優座の演出家であった安井武さんは
演劇雑誌に「俳優のための声のレッスン」といった連載もされていました。
そして、安井武さんのお声は「老化」ではなく「成熟」でした。


老化と成熟を思った
ラジオ出演者(70歳)、安井武さん(当時80歳)の声でした。