フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

じっと我慢

手の動きの主役を左右交代して楽しんでいます。
普段、右手(利き手)を使ってやっていることを
左手で行うだけの単純なことですが、おもしろいです。


「左右交代しただけ」で動きの目的は同じ。
食器を洗う、しゃもじで混ぜる、歯を磨く…。
やってみると、頭も身体も大忙しになるのがわかります。


いつもの右手なら考えることなく自動的にできる動きも
左手でしようとすると、意識しないといけません。
左手だけに意識を向けても意味がなく、
右手はもちろんのこと、全身が出動します。
しゃしゃり出てこられても困るし、無関心もだめ。
身体の各部位の参加具合が問われます。


左手の動きを見ていると、
子どもが一生懸命お母さんのお手伝いをしているような
けなげな可愛らしい感じがしてくるもの面白い。


遊びでなく真剣に取り組んでいるけれど、ぎこちなく危なっかしい。
声も手も出さないよう、ぐっと抑えながら見守っていると
こちらからアドバイスしなくても、自分で工夫しながら
動きは上達していきます。
数をこなすことで、コツをつかんでいくのは
大人も子供も非・利き手も同じ。


助け合い学び合いながら動く左右の手が
自分の外にある別の生き物のようで、とても奇妙な感覚です。