ゴボウとタワシを持ち代えて
利き手でない方の手(私の場合、左手)を使って
簡単な家事の動きをしてみると驚きがあります。
簡単な家事の動きの具体例
・タワシを使ってゴボウの皮をこする
・炒める、お味噌をとく
・雑巾がけ
・ほうきで掃く、掃除機をかける
etc
ポイントは「どうするんだっけ?」と考える必要がないくらい
動きも道具操作も簡単なもの。
曲線や弧をえがく動きはコントロールが難しいので
直線的、単純な動きの繰り返しが中心のものを選びます。
特に、左右の手がそれぞれ違う動きをすることで成り立つ動作は
驚きがあり試すことが楽しくなります。
私は何に驚き面白がっているのか…
左右の手の動きを交代しても、出てきた動きは同じにならない!
この点です。
どう動いたらいいのかな?と考える必要もないくらい簡単な動作。
これまで利き手を使って何度も繰り返ししてきた動き。
だから、左右の手を交代したら
左手は右手(利き手)がしてきた動きを真似るだろうし
右手は左手と同じ動きをするだろう、予測するのですが…。
左右の手それぞれが左右反転でない動きをします。
例えば、ゴボウの皮をタワシでこする動き。
普段の役割、右:タワシ 左:ゴボウを固定 を交代すると
右手はゴボウを固定しながらもクルクル回しながら
こする面を移動させていきます。
(左手の時、ゴボウは回していない)
左手はタワシ引くでも押すでもなく力を均等にこすっています。
(右手の時、「手前から向こうへ」と力の加減がはっきりしている)
ゴボウとタワシを見ながら
「この動きをしてるの誰??」と少し混乱するほどの驚きです。
左右の手の動作を交代したら、
「皮をこする」目的を達成しながら
そのプロセスはこれまでと違う別の動きだったのですから。
ゴボウの皮は順調にこそげとられていきます。
私の頭の中では
「今まで左手は何やってたん!?」
「このやり方の方が賢いやん」
「道理で右手はすぐくたびれるわけだ」
「こそげるのに、そんなに力は要らないんだ」
いろいろな声が飛び交いにぎやかに。
そして、もう一度左右交代。
すると、更にちがう動きをし始めます。
よほど、互いのマネをするのが嫌らしい。
おもしろいのは「こうしてみよう」と考えたわけでもないのに
身体が自分でアレンジして動いているという点です。
(頭が介在していないような感覚です)
だから、頭の中の私がビックリするのでしょう。
左右交代、お勧めします。