フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

分解は愉し

分解してみました〜現代人のためのテクノロジー解体新書
(トッド・マクラレン/著、金成希/翻訳
(株式会社パイ インターナショナル)
分解してみました
目にも頭にも好奇心にも楽しい一冊です!


空中にほうり投げたらバラバラに分解して落ちてきた…
そんな瞬間をとらえてような黒電話の写真を見て
「これは私のための本だ!!」と直感。
即、借りました。
(図書館の新着図書コーナーに並んでいました)


物の大きさをSからXLまで4つに分けて本は進みます。
例えば
  S シャープペンシル、ホチキス…
  M レコードプレーヤー、フリップ時計…
  L アコーディオン、ミシン…
  XL 自転車…


元の形は示されません。
分解してきれいに並べられた部品を一枚の写真に収めたもの(A)と
分解した部品をばらまいて撮影した写真(B)の
2種類の写真が載っています。
(写真Aの「ばらまき写真B」が全て載っているわけではありません)


写真はとてもきれいに撮影されているし
分解された部品すべてが美しく並べられているし
何より部品それぞれが魅力的で見飽きません。


見開きページの左側に「デジタル腕時計」右に「機械式腕時計
左側に「iPod2」右に「sonyウォークマン」が並ぶ頁は
その部品の数と形の違いがよくわかり驚きをおぼえます。


上の頁だけを見ていたら
「デジタルが進むと部品は少なくなるんだ」
「部品の形はのっぺりしたものに変わるんだ」
と早合点してしまいそうですが、
一眼レフカメラ」と「デジタル一眼レフカメラ」の頁にくると
そんな単純でないことが見てわかります。


S〜XLの前と、本の終わりにある文章も
(書き手の)「身体を通って」「手足と頭を動かした中から」
書かれたものだと感じられ
私なりに脳全部で読もうとしていることに気がつきます。

  P12〜11
  WE ALL HAVE ADHD THESE DAYS...
 目移りするのはなぜだろう… トッド・マクレラン

 
  P40〜43
  THE REPAIR REVOLUTION
  修理革命 カイル・ウィーンズ


  P78〜81
  LIFE LESSONS LEARNED THROUGH TINKERING
  人生で大切なことは修理をして学んだ ゲーヴァー・タリー


  P102〜105
  TAKING APART THE PAST
  過去を分解する ペニー・ベンドール


  P122〜125
  FALLING APART:THE FUTURE
  分解の未来 ジョゼフ・チオド博士


眺めても、観ても、読んでも、解いても楽しい本です。