情報量が少ない分、考える工夫する
フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンでは
BGMもないし、鏡もなし。
動きのお手本もなし。
おまけに寝転がったまま動くレッスンが多い。
何より身体(筋肉、動き)のパワーやスピード、柔軟性…を
求められない(問われない)のが私にとって楽。
五感的にも肉体的にも、量的にも
私の身体と頭に楽なレッスンなのです。
元気いっぱい、好奇心いっぱい、動く気いっぱいだった
小学校入学〜10代の頃にグループレッスンを受けたとしても
フェルデンクライスを気に入ったと思います。
どうして楽なのか?
処理しなければならない情報量が少ないから、です。
子どもの頃から「人の動きを見てまねる」が苦手。
よ〜く観ていたって、わかったつもりになったって
私の身体は私の思うようには動きません。
とにかく身体をコントロールできるようになるのに時間がかかる。
それに加えて身体の柔らかさや筋力を求められるような動きだと
私の身体(と頭)は更に混乱します。
自分の好奇心がリードして動く遊びの時は混乱しません。
ずっと体育の成績は良かったし、大好きな教科でしたが
自分の身体や動きについて「なんだか無理があるな」と
思い続けていました。
動きの量も強さも少なく
指導者による動きのお手本もなく
動きの指示を耳で聞いて、寝転がったまま動く
フェルデンクライスのレッスン。
身体と頭が忙しくならない分
私の身体の得意/不得意、楽/苦痛のちがいが見えてきます。
子どもの頃とは違う種類の「好奇心」に引き出される動き。
内側の動機から動くのはいくつになっても愉しいのです。