今でも集めていたりする(遊ばないけど)
「ごみじゃない!」(minchi/著・イラスト、PHP研究所)
ごみみたいだけれど、ごみじゃない物たちを85描いている。
「けいごむのけしかす」から始まって「かまきりのたまご」まで
「私もやったやった♪」「私も集めた!」「私も遊んだ!!」
なイラストのオンパレード!
懐かしいと同時に「子どもの頃は私だって頭やわらかかったんだ」と。
キラキラつるつるした紙やビニール
まあるい石や透明のガラス片
いい香りのする箱や紙
大好きなお菓子の空き箱、可愛い形の容器
毛糸の残り糸、包み紙、端切れ布
目新しかったり、珍しかったり、好みの物を捨てずに残す。
そして、それらは単純に集める場合と、見立てて遊ぶ場合に分かれる。
「これはあの遊びに使えそう」「このシリーズで集めよう」と広がっていく。
お店で売っているおもちゃも魅力的だったけれど
お金を持たない子ども(未就学児)が生活の中で、道で、川で、砂浜で
自分の目に留まったものを集め遊ぶ。
この絵本を見て、目の前の物を、手にした物をあれこれと見立てては
次から次へと飽きずに遊んでいた子ども時代の柔軟性に驚く。
絵本の中の女の子は1から85までの数字を身体で表すのだけれど
その身体(動き)も頭と同じでやわらかい。
この絵本「男の子バージョン」ならどうなるかな?