背中の猫
私の背中はまあるい
私は『猫背』です。背中が丸いのです。小学校に上がる前までの写真の中の私は「猫」を背中に背負ってません。親に「背中が丸くなってるよ」と注意された最初の記憶は、小学校2・3年生の頃だったと思います。その頃の写真を見ると、「猫の影」が見え隠れし始めています。親は「このままではまずい」と思ったのでしょう。宿題をする私に、30cmか50cmの物差しを背中や体の前に入れて「矯正」を試します。ところが、猫はしぶとく、物差し程度では私の背中から出て行きません。
はじめ薄い影のような存在だった猫が、次第に輪郭がはっきりし、ついに実体をもつようになっていったのです。高校生時代の写真には仲良く猫と写る私がいます。
その後、猫は私の体の一部となり、
- 母に「その丸い背中は、父の背中を見ているみたいで嫌やわ」と言われ(確かに祖父・母・私の3代の背中はそっくり)
- 父には「ど〜して、そんなに背中がまぁるいのぉ〜♪♪」と節をつけて歌われる始末。
学生時代までは猫の大きさはそれ程変わらなかったのですが、私が会社員になると猫は再び成長し始めます。入社3年以降の写真では、猫の後ろに私が控えているようなものが何枚もあります。
ネコを背中で飼っていると
猫がいるおかげで、ぴったりフィットするようなTシャツは着られません。猫が強調されますから。また、顔色が悪いわけでもないのに、周りから「どうしたの?調子悪い?」と声を掛けられることもしばしば。猫がいると疲れているように見えたり、老けて見えます。お年寄りの背中も丸いですね。
猫背を注意された小学生の頃から、猫背を直したい、と思っていました。
色々言われ、アドバイスも受けて試してきました。どれもなかなか思うようにいきません。「なんか違う・・・」と思うばかり。「これだ!」と頭と体が納得する方法が見つからないのです。
- 着たい洋服を格好良く着たい
- 老けてみえることが気になってきた
自分の丸い背中を気にしているものの、「多少猫背でもいいか。身長が高いせいもあるし。」とこれまで見て見ぬふりをしてきました。でも、もう「危険水域」に達しつつあります。
フェルデンクライス・メソッドで猫背を解消できる? もう少しATM(動きを通した気づき)を熱心にしてみることにします。