フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』(鈴木康之/著、日経ビジネス人文庫)

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)

広告コピーライターの鈴木康之さんによる書き下ろし本です。
一文一文が短いからでしょうか、トントントンとテンポよく読みすすめることができます。優れたコピーを紹介しながら、具体的に書かれた「文章の書き方」本であり、日本経済新聞出版社が発行していることもあってか、構成がビジネス本風です。著者が「はじめに」で書いている

     手紙、メール、新聞や雑誌の記事、広報記事、報告書、企画書、広告コピー、
    取り扱い説明書、カタログ、契約書、規則書、
これらはすべて書く本人のための
    ものではなく、情報の受け手、つまり読む人のためのものです。
人に読んでもらい、
    伝わって、理解してもらうことによって目的を果たす文章です。

         (『名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方』17頁より)

通りの本だと思います。つまりこの本はとっても「実用書」なのです。


この一文の読んで、「私がずーっと書きたかったのは【実用文】っていうものだったんだ!」とわかりました。
ブログにしても、勉強会のニュースレターにしても、帰宅時間を知らせるメモ書きにしても、みんな人に読んでもらい→伝わり→理解してもらうための文です。
私は以前からどういうわけか、家族へのメモでも、どうしたら読んでもらえるか?どうしたら伝わるか?どうしたら理解してもらえるか?を考えて書いてきました。(←少し変わっていますね)それでも目的を果たせないことがあるのです。(=読んでもらえていない・間違って伝わる・理解してもらえていない)家族間でもこの有様なのです。それが他者に向けて書くものならハードルはもっと上がります。
そんな私にとって一番に役立つのは本書の『第6部☆勉強の方法』(230頁〜)です。具体的に段階を追って書かれてあり、大変参考になります。


著者、鈴木康之さんのロングセラー『名作コピー読本』『新・名作コピー読本』が絶版なのは残念です。
(used bookで¥10,000近くするようです!)

新・名作コピー読本

新・名作コピー読本