フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

思い通りにならないのは私の脳

フェルデンクライスメソッドのATMレッスン(グループレッスン)を通して、自分の動きの中にどれほど無駄な筋肉の緊張があるかを思い知らされ続けています。これまで何度もレッスン中に、

  • 何やってるの!?
  • 信じられない〜!!
  • いい加減にしてよ!
  • 勝手に動くなー!!

と自分の筋肉にクレームをつけていました。筋肉にしたら「いい迷惑」「御門違い」だろうと思います。なぜなら、言葉による動きの指示を聞いて動くATMレッスンでは、筋肉が自分勝手に動くことはないからです。


確かに、人間の身体には「深部腱反射」という脳を通さないで動く場合があります。(膝のお皿の少し下を叩くと、下腿がピョンと上がる『膝蓋腱反射』、など)こうした動きは、自分の意思でしようとしてもできません。


そうした反射に対してATMは、指示を聞いた自分がその指示通りにしようという意思の下、筋肉を動かす随意運動です。筋肉が勝手に動いたり、緊張しているのではありません。私の脳が筋肉に指示を出しているから、彼らは動いているのです。


では、「何やってるの!?」「勝手に動くなー!」はどこに向かって言えばいいのでしょう?そうです。この私自身(私の脳)にクレームをつけ、「筋肉へ命令しないよう」命令すべきなのです。


わかった風なことを書いていますが、実際の私は、自分の脳にたいへん手を焼いています。『筋肉にえらそうなことを言うのでなく、脳に文句をつけましょう』が一筋縄ではいかないからです。『思い通りにならない身体』ではなく『思い通りにならない脳』です。


ATM中は、脳内自縄自縛です。(ですからレッスン内容によっては動けていません)