フェルデンクライスATMレッスンと「声」
BOOK LOVERSを聞いて、私は番組で取り上げられる本のことではなく、勝間和代さんやゲストの
- 話す速度
- 声の高低・強弱
- 間
のことばかり書いているようです。
BOOK LOVERSだけでなく、映画やドラマ、ニュースやインタビュー番組、ラジオの公開番組etcを聞いてもこうしたことを気にしたり考えています。
こうしたことが気になるのには、私がフェルデンクライス・メソッドを学んでいるからかもしれません。
レッスン指導者が、レッスン参加者に
- お手本・見本を見せず
- 動きの内容や目的を予め説明することなく
- 声だけで動きの指示をし
- 動いてもらう
フェルデンクライス・メソッドのATM(Awareness Through Movement:動きを通した気づき、グループレッスン)では、「声」だけが頼りです。
このATMレッスンでは「言葉」と「声」が重要になると思います。
また、ATMレッスンは「ラジオドラマ」や「朗読」に似ていると思います。
レッスンの「動きの組み立て」「言葉」「声」はそれぞれ、
- 「動きの組み立て」:ストーリー
- 「言葉」:脚本
- 「声」「言い方」:演技
と当てはめることができます。
メソッドの創始者モーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)が創った動きの組み立ては「ストーリー」です。それを元に各指導者が脚本を用意し、また現場で(レッスン時)手直ししながら、参加者の前で演技する。そして、ラジオドラマや朗読と違うのは、参加者(リスナー)が聞きながら動かないといけない点です。見本・お手本の視覚情報なし、声・言葉の聴覚情報だけで、参加者に動いてもらう。
名演技である必要はないと思います。でも、参加者が動きの指示を聞いていてイライラしたり、やる気がなくなるような「声」や「言い方」だったら…?
無言の「間」にも、短い発音「あ〜」「え…」にも想像以上の情報が載ることを知ると、指導者養成コースで学ぶ私は「これ(ATM指導)は奥が深いぞ〜…」と思うのです。