フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

「オソイホド ハヤイ」

昨日(1/2)の講習で受けたATM(フェルデンクライス・メソッドのグループレッスン)は、これまで2、3回したことがある既知のものでした。
講習初日から続く、いつもより複雑でかなり動きにくい一連のATMを、

  • どうすればより楽に動くことができるか
  • どこに自分の動きの困難があるのか

を考え、見つけるために行われました。


動きを知っているので、指導の声に必死に耳を傾け、動きをイメージし・・・の必要がありません。
『必死さ』がなくなった分、自分の動きを内部から観察する余裕を得ることができました。

  • 動きを小さく軽く
  • 余分な力を入れず
  • 息を止めないで
  • どこかを緊急させ始めたら力を抜き
  • 動きの伝わり具合を感じ

をしていると、動きはどんどんゆっくりしたものになってきました。同時に「楽に動く道筋」が見えてきます。

オソイホド ハヤイ
カメはこうこたえると、これまでよりもっとのろのろと這いました。そしてモモも――このまえのときにもそうだったのです――ここではそのほうがはやくすすめることに気がつきました。ゆっくり行けば行くほど、まるで足もとの道路がふたりをのせて、どんどんはやくはこんでくれるようなのです。

モモ (岩波少年文庫(127))
(『モモ』ミヒャエル・エンデ/作、大島かおり/訳、岩波少年文庫 347頁)

を思い出しました。

不思議なメソッドです。
フェルデンクライス・メソッド