フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

(カラダの)話を聞くのもカンタンでな〜い

フェルデンクライス・メソッドのグループレッスンの始めに
ボディ・スキャンと呼ばれるその日&今の自分の身体の様子を
静かに感じる時間があることがあります。


指導者の声による問いかけを聞きながら
あ〜、背中硬っ!」(身体を起こしていると気づかない)
右の肩、床から浮いてる!?」(左の肩も浮いているでしょ)
天井の木目が斜めに見える〜」(いつもとは違う見え方だわな)
呼吸しにくいな…」(今頃気づいたか!)
etcといった言葉を身体から拾い上げていきます。


ボディ・スキャンが終わり、身体を動かし始めると…
身体が発する言葉を聞き取りにくくなります。なぜか?


答はカンタン、動くことに一生懸命になるからです。
だからフェルデンクライスでは「小さく、ゆっくり、丁寧に」動く
ことをレッスンの間中、繰り返し問いかけられます。


身体の声を聞く=身体を感じる 
は、動きが始まると面白いくらい優先順位が下がります。
身体を動かし続けながら、身体も感じるには
自分にとって楽で努力感なしの範囲で動くことが大切です。
でないと、身体からの声が動きにかき消されてしまいます。


身体からの声は小さく、どちらかというと無口。
小さいから耳を澄ます必要があり
おしゃべりさんでないから「待つ」ことも大切。
決めつけや下手なアドバイスはNG。


自分の身体なんだけれど、話を聞くのも対話するのも
実はカンタンでな〜いと思います。
(話がこんがらがっている時には「ムズカシイ」です)