フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

動きのアンチエイジング

フェルデンクライスのグループレッスン
(ATM:Awareness Through Movement)を始めて10年近くになります。
レッスンではいろいろな姿勢で身体を動かします。
床に寝て行うことが多いのですが、
  ・あおむけ寝
  ・横向け寝
  ・うつ伏せ寝
と単純に分けても3つの姿勢があります。


最初の頃「うつ伏せ寝」でのレッスンが正直苦痛でした。
腕の置き場はないし、息ができないし、頸は痛くなるし…


ボディスキャンで、身体の緊張が少し緩んだあと
「では、うつ伏せになってください」の言葉を聞いた途端
ガッと再び身体を緊張させてしまうほど苦手でした。


楽しく、変化が大きく、気づきも多いレッスンがあるから
苦手な「うつぶせ」レッスンも受けておこう
苦手な中でも何か得られるものがあるかもしれないし
何を通して気づきを得られるか発見があるかわからないし


頭から身体に言い聞かせて、苦手(時に苦痛)を感じながら
うつ伏せレッスンを受けてきました。
  ・胸の下に枕(クッション)を入れたり
  ・肩の下にバスタオルをはさんだり
  ・しょっちゅう休憩しながら動いたり
  ・実際には動かず、イメージの中だけで動いたり
等、工夫をしながら自分の身体・動きの癖を探ってきました。


考え→試し→感じ→考え→試し…を繰り返すこと7-8年。
去年くらいから「うつ伏せ」への態度が変わってきました。
苦痛感が減ってきたのです。
苦手なのは変わりません。
でも「まあ、やってみようか」と前向きになってきました。
身体の苦痛感が減ったから、意識が変わったようです。


うつ伏せになっても「息苦しい」という感覚がなくなり
頭を左右どちらに向けても、頸にあまり無理を感じなり
床に身体を預けることが少しできるようになったことが
大きいと思います。


子どものころや10代までは
うつ伏せがツライなんて感じたこともなかったのです。
それが気づいたらいつのまにか苦痛になっている。
こうしたことそ、私の頭のどこかで
「加齢による変化」の一種のように考えていたところがあります。
その考えでいくとツライ姿勢が年齢と共に増えていくことになります。


加齢だから仕方ない…


私の場合10年近くかかりましたが、加齢とは別のところで
自分の身体・動きに変化をもたらすことができています。
感じ・考え・試し・動き続けていれば
これから先も変わっていくことを予感させるところが
フェルデンクライス・メソッドにはあると思います。