フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

人のふり見て我がフリが直るといいんだけど

自分の習慣や癖を直すのは簡単ではありません。
無意識にしていることですから、手ごわいのです。


 ・具体的にどういうものなのか
 ・他人の中にそれを見た時、自分はどう感じるのか
 ・どういった場面で顔をだすのか
 ・なぜ出てくるのか
 ・出てきた時、意識できるか?
これらの点がわからないと癖を直すことは難しいと思います。
人に指摘されただけでは改まらないのです。
特に、長年つきあってきた癖の場合。


例えば、私の「笑いしゃべり」。
人によると私は笑いながら喋る癖があるらしいのです。
その様子は人に良い印象を与えないから直した方がいいよ、と
アドバイスを受けました。


アドバイスを受けたのですが、実は
私のどういった喋り方を指しているのか分からなかったのです。
その人からは複数回指摘を受けました。
「こんな風な話し方をしてるんだよ」と私のマネをして伝えてくれました。
でも、ピンとこなかったのです。


音声録音、ビデオ撮影もしてみました。
それを自分で聞いても見てもピンときません。


ところが、ラジオ番組のPodcastを聞くようになって
ニュース番組以外の、ゲストを迎えてのトーク番組を聞くようになって
「もしかして、笑いしゃべりってこういうこと??」と
わかるようになりました。


ゲストの「笑いしゃべり」に気がついたことで
アドバイスの主が言っていたこと、その人が気になっていた点を
ようやく理解するに至ります。


やっと「笑いしゃべり」がどういうものかを理解しても
それだけでは長年の癖・習慣を簡単には直せません。
私自身が確かにそれをしていると認めること
そして「コノ癖は嫌だな」と実感すること、この2つが揃って
はじめて癖を直すスタートラインに立ちます。


次に、その癖はいつ出てくるのか、どうして出てくるのかを
観察しながら考えます。
癖が出ていることを意識でき
出てくるかもしれない…と予測もできるようになると
コントロールが可能になってきます。


私の「笑いしゃべり」コントロールは、まだまだですが
その姿かたちがわからなかった時のことを思えば大進歩です。
この癖、私の深いところから生まれたようなので
上手く抑制できたら、大きな変化につながるように感じます。


癖や習慣を捉え、変えるには、自分自身の内外に多くの鏡が必要です。