フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

京都ワークショップ初参加時の印象―その1

フェルデンクライス・京都ワークショップへの参加は、2005年春からである。
(このワークショップではATM(Awareness Through Movement)レッスンを「もう、お腹いっぱい〜…これ以上入りません」と頭と体が感じる程たくさんする。)

その当時の印象

  • 脳がくたびれた感じがする
  • 体がけだるい
  • なんだかわけがわからない
  • 子供にもどった気分になる


脳がくたびれた感じがする

  • 声の指示だけで動きを想像し、動くことに慣れていない

普通、動きやポーズのお手本がインストラクター・指導者によって示され、それを精一杯まねて動いていく。
こうしたことに慣れているため、声の指示だけで(目を閉じて動くことを勧められる)その動きを想像することに慣れていないから苦労する。聞いた指示から「こういう動きだろうな」と想像できないと体は動かせないのである。(想像できない時は、薄目開け、隣の人の動きをこっそり見る)
指示を聞く→動きを想像する→関係する体の部位を動かす→指示を聞く→……
と入力・出力が次から次へと続く。指示のひとつひとつは短く単純である。それは全体の動きを分解して言葉にしてあるだけで、指示に続いて動いていくとレッスンによっては大変複雑な動きが現れてくる。しかもこの「全体の動き」そのものがこれまで体験したことがないような種類のものだから、非常に戸惑い、うろたえ気味で、頭も体も混乱する。(これに似た複雑な動きを実は乳幼児の頃に経験済で、記憶していないだけなのかもしれないが) 
そして混乱がくたびれをもたらす。


体がけだるい

  • 慣れない動きに、不必要な力が体のあちこちに入っている

1日目13:00〜18:00 2日目9:00〜12:00、13:00〜16:30
5‐10分の休憩をはさんで畳の上で(仁和寺の大広間)
うつ伏せ・仰向け・横向け・座って・立って、と色々な姿勢で
1レッスン40‐50分間をずっと動き、
レッスンを続ける。
動きの指示についていくために脳はフル回転しており、それに応えるべく体も必死になっている。この「必死」が曲者で、不要な筋肉の緊張を生み出しているらしい。
力を入れる必要が全くない動きに力を込めていたり、てこの原理を利用すれば半分以下の力で済む動きにも、あちらこちらの筋肉を動員していたり。
だから体までくたびれるけだるさを感じる羽目になるのである。

(その2へ続く)