フェルデンクライスを気に入った理由 (1/3)
フェルデンクライス・メソッドの何を私は気に入ったのか?(ATMレッスンを受けて)
- お手本がない
- 自分のペースで進められる
- 「○○しなければならない」「△△であるべき」がない
- 頑張らなくてよい
- 単調な繰り返しがない
- 筋肉強化のためのものではない
お手本がない
ATM(Awareness Through Movement)は、プラクティショナーの言葉による動きの指示に従って動いていく。「言葉」中心なので、講師やインストラクターが見せてくださる「動きのお手本」がない。
目の前で「お手本」を見ると、なんとかそれに倣おうとする。
私自身は「お手本」を示してくださるインストラクター並の柔軟性・運動能力を持っていないのに。当然、倣おうとしたところで即真似できるはずがない。レッスンを重ねたらいずれ出来るようになるかもしれない。でも、待てない私は、自分の動きと「お手本」とのギャップにすぐに嫌気がさしてしまう。
ところがATM、「目を閉じて」動くことを勧められる。「お手本」がない上、目を閉じるから、周りの人の動きと自分を比べることもない。ギャップが生まれにくいのである。他人や自分内部との「差」が生まれない(感じない)と、気持ちが楽になる。そういう種類のストレスを感じずに済む。
自分のペースで進められる
「『自分のペース』で動いてください」とレッスン中にプラクティショナーが声をかける。速く動ける人は動くし、ゆっくりが好みの人はそのように動く。プラクティショナーの指導に「ハイ、20回してください」「はい、このリズムで動いて」といった言葉はない。各自が自分の体と相談・観察しながら動くことを求められる。
レッスンの途中、(少々もったいないが)眠くなったら寝てもよいし、脳が混乱してきたら動きを休んでもよい。目を閉じていることが、ここでも役に立つ。
(他人の動きが目に入ると、そのペースに引き込まれがち)
― その2 ― へつづく