フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

身構え反射

今回’08春・京都ワークショップでは、必要以上に「身構えている自分」に気づき大変ショックでした。

動きの指示の声を聞き、動いていく、いや動こうとする前の瞬間にもう身構える私の体。その瞬間ごとに「これ(=反応)、どうしよう?…」と思い続けていました。

一方で、この私の反応がアキレス腱反射や膝蓋腱反射と同じような「反射」になってしまっている様子も、不思議な気持ちで見続けていました。(自分の意思と関係なく動く膝蓋腱反射を、飽きずに不思議そうに見ているのと同じ感覚です)この「身構える」は、おそらく私の心身に深く関係している反応だとは思うものの、観察していて本当におもしろかったです。「どうしょう?」と戸惑う反面、私の体の見事な反射ぶりに吹き出しそうになっていたのですから。


ワークショップの午後、昼食(『桜弁当』御室の桜が咲く時期の特別メニューです。宿坊「御室会館1階レストラン「梵」にて))をとっておなかが満足し、午後からの、いつもより長め(1レッスン約1時間半)のATMにくたびれ始めた頃、「反射」が顔を出す回数が減ってきました。
いちいち身構えてなんかいられない〜!!と脳と体が気づき始めたのか、単に疲れてきたのか…。もうくたびれてきて「このレッスンまだ終わらないのかな〜?」とやる気がなくなってきた時に、身構えることなく楽な動きができたのには「へっ!?」です。くたびれ意識も観察もしない状態になって、その日初めて一番楽に動けた瞬間だったかもしれません。


この時ようやく、これまで何度も聞いてきた

  • 講師の安井武さんの 「一生懸命に動かないで下さいね」
  • FPTP京都の講師の 「lazyに動いてください」

の言葉の意味がわかったように思います。ATMの重要なヒントの一つだったのです。

元気いっぱいで、くたびれていない時でも、肩に力を入れない・身構えないでいるにはどうすればいいのか?あの反射のスイッチを簡単にONにしないためにはどうすればいいのか?探索とともに観察も必要のようです。