フェルデンクライス日記かもしれない

フェルデンクライス・メソッドについて感じたこと考えたことも書いています。

脳のサイクル(3/4)

フェルデンクライスのATM(Awareness Through Movement:動きを通した気づき)やFI(Functional Integration:機能的統合)という2種類のレッスンを受けて変わるのは「見える世界」だけではありません。

私の場合、「視覚」以外に、「聴覚」「嗅覚」にも変化が現れることがあります。


聴覚」では…
   ・普段なら、耳にしていたとしても意識しない音が聞こえます
例えば、ビジネス街を歩きながら聞く、水の流れる音・風にそよぐ街路樹の葉の音・鳥の鳴き声etc(ビジネス街といえども、決して無機的な空間ではないことに気づきます。)
   ・また、音が立体的に聞こえてきます。
例えば、遠くの音と近くの音、高い所から聞こえる音と低い位置の音、加速する音と減速する音 これらを同時に耳がとらえることで立体的に感じるようです。(音を聞いているのに、頭の中では映像を見ているように感じます)

嗅覚」では…
わかりやすい臭い・匂い(車の排気ガス、香水、タバコetc)以外の、どちらかというと目立たない花や木々の香りや「体調が良くないんだろうな」と思われるような人の体臭を、開放された空間で感じます。(ボーっと歩いていても、「こんなに色々な匂いがあるんだ」と驚きます。)


いつもなら、大小の「不快な」ものを中心にキャッチしている私の感覚が、微細であっても「快い」ものも同時にとらえてきている、と感じます。そして、「不快」と「快」で質の中和が起こるのか、情報量は増えても、感情面でそれほど混乱しません。(普段の私は「不快なもの」に意識を向けてしまいがちで、苛立つことが多いのです。)

大げさにいうと、「白黒・モノラル」テレビが「カラー・ステレオ+α」に変わったような「感覚」の変化があり、レッスンの度におもしろいと感じています。

(―つづく―)